FE風花雪月 青の学級プレイ日記32 第二部(人の行く道)
メリセウス攻防戦は、正直、何とも言えない後味を残して終わりました。今節のタイトルは
エーデルガルトの覇道とはまた違った人の行く道が展開されるのだと思いますが、白でも黒でもない曖昧さを内包しているような感じ。
今回、ディミトリが最も知りたかったことの一端が明かされます。
捕虜の尋問によって、ディミトリの継母がダスカーの悲劇を引き起こした張本人だと言う事が白日の下にさらされます。信じられないディミトリに対し、ギルベルトが口を開きました。
ふーむ。
帝国でも、エーデルガルトの父であるイオニアス9世が貴族より特権を取り上げ、中央集権化を推し進めた所、逆に虐げられてしまったという話がありました。王国におけるランベールもきっと同じような状況だったのでしょう。
この捕虜の主人と同様に、アランデルもコルネリアも不満を募らせていた……と考えれば、闇の勢力と手を組んで王を弑す、というよからぬことを考えた可能性はあります。
ただ、これも状況から推察出来うる憶測にすぎません。コルネリアも、アランデルもこの世の人ではないのですから。そして、おそらくは継母であるパトリシアも。
さらに、誰も指摘しませんが、エーデルガルトは関わってないですよね……?
彼女がなぜこのことについて沈黙しているのか、関与の肯定も否定もしないのか。そこも、いまだにはっきりとしません。
このダスカーの悲劇の真相(関与した本人たちの口からは全く語られませんでしたが)を知ったディミトリ。
彼の心は決まりました。最後までエーデルガルトとの話し合いを諦めない。自分とは真逆に立つ相手に心を寄せ、それを引き留めようとする。だからこそ、死者の言葉に捕らわれ続けたわけです。でも、その死者の言葉を振りきって、自分を取り戻した彼だからこそ、今度はエーデルガルトと話し合いが出来るのでしょう。
修道院の仲間たちも、いよいよ最後の戦いが迫った事を感じているようです。
勝てば官軍。撒ければ賊軍。この言葉通りです。私のブログってシルヴァンばっかり登場している気がするんですが、彼、本当に核心をついているんです。正直、修道院でやる事って後半はなくなるんですが、仲間と会話するのは楽しいです!
ところで、第二部開始の時はエーデルガルトとディミトリが殺しあうとかどうでもいい、私と両親が平穏であればと、世捨て人のようなことを口にしていたリシテア。
長く自分が生きられないと知っていても、彼女は未来が明るいことを信じている。このリシテアの笑顔は、娘のいない母には癒しで御座います。それにしても、リシテアもこんなふうに変化してくれて、先生としてはとても嬉しいですよね。スカウトして良かったな、って思えた一場面でした。
そして、仲間たちからフォドラの王となる事を既に期待されているディミトリ。そんな彼を支えてあげたいなーと、先生であれば思うでしょうね。
この後はエーデルガルトと話し合い。
さて、この後、エーデルガルトとディミトリの会話となり、二人の信念が静かにぶつかり合います。全部を載せるとすごく長いので、一部を。
私もブログを書いていて気が付いたんですが、エーデルガルトの考える変革って、いわゆるトップダウンですよね。急激ではあるものの、毒薬の様に一気に変える事が出来るはずです。
こちらはボトムアップの構造とでもいうのでしょうか。一気に変革は出来ませんが、大きな混乱よりも、ゆっくりとした進歩を望めそうです。
対してエーデルガルトは。
あー、言いたい事はよく×10、分ります。私も若いときはこういう思想でしたので、周囲とは衝突ばかり……(どうでもいい)
年を取ったからでしょうか。これも、本当によくわかります。特に子育ての中において、自己の思想を他者に強いるなという言葉には考えさせられます。
もうすでに赤ルートを始めているので、このエーデルガルトの台詞、泣ける……。
たぶん、誰にも分らないエーデルガルトの苦しみ。その身で味わったものにしか、その苦しみが判らないという意味合いでは、ディミトリとエーデルガルトは精神の双子と言えると思います。この後、象徴的な言葉が彼女の口から飛び出します。
これです。エーデルガルトの持つ紋章は、セイロスの紋章。彼女が最も忌み嫌う獣の紋章でしかない。そして、赤の学級はフェルディナント(キッホル)、リンハルト(セスリーン)、ベルナデッタ(インデッハ)の3人しか紋章を持っていません。彼らの紋章も、また獣の紋章なのです。彼女が恋い焦がれる人としての力。獣でない道。
対してディミトリは。
そう。今回、彼には先生がついている。ブレーダットの紋章を持ち、青の学級の生徒はアッシュを除いて、全員が十傑の紋章持ち。そして、炎の紋章を持つ先生。
エーデルガルトからすれば全てを手にしていた王国の王。でも、だからこそ、持てし者の思想は永久に看過できない。
理解すると同時に、決別が訪れます。メルセデスと死神騎士と同じく、互いに認め合っていても、一緒に生きる道を選ぶことはできない。それをするには、あまりに長い時間、離れすぎてしまった。立ち去ろうとするエーデルガルトにディミトリはあの短剣を返します。
エーデルガルトは幼いころに出会った男の子をディミトリと認識していなかったんですね。
(´;ω;`)ウゥゥ
この笑顔、辛すぎる。エーデルガルトは様々な覚悟を決めて、ここにいることがはっきりと分りました。そして、彼女は皇帝としての仮面をかぶります。
決着をつけましょう、と。
金鹿の願いを背負い、王国の民衆の期待を背負い、初恋の女の子であり、義姉である女性と雌雄を決せねばならないディミトリ。
エーデルガルトのいうように女神なんていない。女神がいれば、こんな厳しい環境に彼をおかないでしょう。でも……ソティスが言った言葉。
「そなたの望みは?」
ディミトリは何を思うのか。何を望むのか。
前置きがとっても長くなりましたので、帝国攻防戦は次回記事に致します。